南西部にあるオフリドはオフリド湖に面するマケドニアの歴史でも度々登場する重要な街ですが、現在は観光・保養地として有名で、ユネスコの世界遺産に指定されています。
ここはキリル文字(スラブ圏一帯で使われている文字)を考案したセント・キリルとセント・メトディオスが布教を行った地であり、スラブ圏の文化の中心であった歴史を持っています。そのような背景から、由緒ある教会や修道院が沢山ありますが、湖畔に立つカネオ教会に代表されるように、西欧の威圧的な教会とは違って、素朴で可愛らしい教会が多いのが特徴です。また、マケドニア全体に言えることですが、中にあるイコン等の絵画類も親しみの持てる素朴さを持っています。また、この街にあるイコン美術館は世界でも有数のイコンを保有しています。
代表的な教会:St. Clement Church, St. Kaneo Church, St. Sophia Church, Holy Mother
Church
オフリド湖は琵琶湖の約半分強の広さをもつ、ヨーロッパ最古の湖で,
水の美しさを誇っています。標高695mにあるとはいえ、南欧の温暖な気候のもと、夏には快適に遊泳が楽しめるヨーロッパでも珍しい湖です。また、この周辺の生態系は独自の体系を有しており、珍しい動植物が見られます。オフリド湖の鱒は独特の種で同類はバイカル湖に見られます。この鱒を使った料理は名物料理となっています。
オフリド湖の南端に位置するなナウム(St. Naum)にはひっそりと佇む修道院の一部を改造したホテルがあります。周囲を湖と山に囲まれ、静謐な空気が流れています。ナウムの近くの湖底からは標高差のあるプレスパ湖(Prespa)から流れ込む地下水が大量に湧き出し、湖の中に川のような流れを作っています。命を洗われるようなこの素晴らしい場所を是非訪れてみてください。
オフリド湖の北端には詩人・大岡信氏が参加したことのある「詩の夕べ」で有名なステュルガ(Struga)があります。オフリド湖から流れ出すドリム川(Drim)の両岸は美しい遊歩道になっています。
この他にも、プレスパ湖(Prespa)、ペリスタ国立公園(Pelister)、古い町並みが残る第2の都市ビトラ(Bitola)、ビトラ近郊のヘラクレア(Heraklea)のローマ遺跡、そしてハンサムなキリストのイコンがあるクルビノボ(Kurbinovo)など数々の見所があります。
この他には、中央部にストビ(Stobi)のローマ遺跡、ネゴチノ(Negotino)のワイン畑や工場などがあります。
東部の丘陵地帯には穏やかな風景と素朴な暮らしが見られます。
北西部は残念ながら現在日本の外務省により渡航の延期が勧告されていますが、南欧有数のスキー場として知られ、夏には自然の景観や修道院などを観光客が訪れています。